江戸城跡(皇居東御苑) 現在,皇居東御苑として一般国民に開放されているのが,旧江戸城の本丸跡とその周辺である。大手門から入場する。 江戸城は徳川将軍家の居城となったことはよく知られているが,築城されたのはそれよりずっと以前のことである。1457年…
平将門の首塚 東京駅から大手門に,途中平将門の首塚を訪ねる。939年,関八州(関東八ヶ国)を束ね,自らを「新皇」と名乗り,朝廷に反旗を翻した平将門の首塚。将門の本拠は茨城県猿島(さしま)であったが,藤原秀郷(俵藤太)らによって打ち取られると,その首…
わがブログの国内編の書き出しをどこから始めようか。迷った挙句,やはり東京から始めることにした。出発は東京駅である。 東京駅 東京駅は1914年に開業。元号でいうと大正3年にあたる。2014年で100周年を迎えた。この年,世界では6月に第一次世界大戦が勃発…
ヴェルダン駅から,ドゥオモン要塞とそれに隣接する納骨堂に向う。駅を出たところに止まっていたたった一台のタクシーは,私とは別の車両にのっていた婦人に先を越された。戻ってくる次のタクシーを待つべきか・・・。今とはちがって日曜のカトリックの国の…
1916年2月,ここヴェルダンでドゥオモン要塞を巡って第一次世界大戦最大の会戦が繰り広げられた。侵攻してきたドイツ軍をフランスが迎え撃つ。しかしドイツは一方でロシアとの戦いも強いられていたため,ヴェルダンの戦いは12月に終結する。結局両者とも戦前…
ロレーヌ地方に向う。ナンシー,メッスといった町がこの地方の中心地で,私が中学生のころは鉄鋼業と都市として学んだ。良質の鉄鉱石が産出され,フランスだけでなく,隣国のルクセンブルクやベルギー,そしてドイツの鉄鋼業をも支えた。フランスに産業革命…
アルザス地方のドイツをみたければコルマールにいくとよい。ストラスブールから南西に列車で小一時間のところにある小さな町である。ここはアルザス地方では珍しく戦火にほとんどあわなかった。そのため木枠造りの古い町並みがそのまま保存されている。赤屋…
大聖堂をあとに,その足をさらに西へと進めてみる。少し時間がかかるがやがて大きな川に出る。ライン川,向こう岸はドイツである。いくつか橋がかかっているようだが,私が訪れたときはまだ橋の通過にはパスポートが必要だった。現在は出入国管理はおこなわ…
ストラスブールの駅を降りると目の前に大きな広場がある。広場中央の道を真っ直ぐ進み橋をわたって大通り沿いに進めばグーテンベルク広場に出る。1450年ごろ,活版印刷術を発明したといわれるグーテンベルクが印刷物を手にした像が建っている。前にも話した…
ドーデの『最後の授業』は私と同世代の人は懐かしい思い出だろう。小学校の国語の教科書に載っていた短編だが,これほど皆がよくおぼえている外国文学も珍しい。知らないひとのために簡単にあらすじを話すと,ちょうど普仏戦争が終結したアルザスのある少年…