私の本サイト「高校入試 社会 虎の巻」の統計のアップデートがほぼ終了した。これがなかなか大変な作業で,資料の読み取りと数値の入れ替え作業に気が遠くなる。
中・高・大と入試問題に使用される統計資料は主に3つ。「日本国勢図会」,「県勢」,「データブック・オブ・ザ・ワールド」である。この他に「世界国勢図会」,政府機関が発表する白書,国連機関などをインターネットで参照する。日本国勢図会は6月に最新版が出版され,政府データも6月中には出そろう。したがって6月の1ヶ月はこの作業に集中するわけである。
これから社会科教師を目指す人は,二次資料ではなく,こういった一次資料・史料を自ら読み取ることを心がけて欲しい。できるだけ一次資料に近いものを自ら読み込むことで,それは教師自身の経験・体験となり,染み込んだ経験をもった授業は自然と説得力を持つようになる。二次,三次資料を紹介するだけでは,授業は資料を書いた人のコピーに留まる。
そのためには社会の教師は膨大な読書量が必要となる。これを避けては絶対にいけない。これが最大の授業準備であり,この時点で授業の8割は決まるといってよい。あとの1割はプリント作成などの手作業の時間。本番の授業は最後の1割に過ぎない。体調が良くても悪くてもよい授業ができるのだ。笑いを入れる場所は年々わかってくるので大丈夫です。