2026-01-01から1年間の記事一覧
タイムズスクエアからはブロードウェイを北上する。マンハッタンの大通りの中でブロードウェイだけが,直交する街路の中を斜めに貫くのは,17世紀のオランダ植民地時代にはすでに主要道路として拓けていたからである。 現在,「ブロードウェイ」という語は,…
七番街を北上すると,やがてマンハッタンを斜めに横切るブロードウェイと交差する地点にでる。タイムズスクエアである。20世紀初め,ニューヨークタイムズの本社ビルがあったことからこう呼ばれる。新聞社があったことからスクエア(広場)を囲む建物の外壁に…
ニューヨークの宿泊先はエンパイアステートビルの南側,西31~32番いずれかに面するコリアンタウンにあった。この場所がコリアンタウンであることは予約を入れた時点では知らなかった。ただグランドセントラル・ステーションに近いこと(のちの移動のため),…
ニューヨーク大都市圏には3つの空港がある。1つはニューアーク空港であるが,これは正確にはニュージャージー州である。もう1つはラガーディア空港。この空港がマンハッタンに最も近いが,よほどでない限り外国からの長距離路線はJFK空港に着く。「JFK」は「…
しばらくイタリア方面に出かけておりまして,更新が滞りました。この間,私の長年の悪友が作家デビューいたしまして,恐縮ではございますが,この場を借りて宣伝させていただきます。 第29回日本ミステリー文学大賞新人賞受賞作品『大阪ウェットランド』服…
「ニューヨークへ行きたいかぁ~」。読売テレビアナウンサー福留功男の掛け声に後楽園球場に集まった参加者が熱狂の渦に包まれる。小中学生だった私は,毎年秋の木曜日の夜,オープニングに「スタートレックのテーマ」が流れると,テレビの前に釘付けになっ…
箱根の山は天下の険 函谷関も物ならず 『箱根八里』 詞:鳥居 忱 曲:滝廉太郎 「箱根の山は天下の険」という歌い出しは,よく知られた童謡である。題名は『箱根八里』。「箱根八里」とは,前の小田原宿から箱根宿まで四里と少し,次の三島宿まで四里弱,合わ…
思うに,外郎餅は羊羹の属で,外郎とは相模小田原の人の名である。 『和漢三才図絵』 小田原駅は小田原城とその城下付近あり,東海道の宿場からはやや離れる。小田原城をぬけて城外南側に点在する。街道沿いには城を模した建物が目につき,名物のういろう(外…
心なき身にもあはれは知られけり 鴫立つ沢の秋の夕暮れ 西行 JR大磯駅前のさざんか通りを南に下り,国道一号線に出たあたりにかつての宿場があった。小島本陣跡の碑まで駅から徒歩10分程度。 さざんか通りは閑静な住宅街で,気持ちのよい通りである。この…
いちまーい,にまーい…… 『番町皿屋敷』 JR平塚駅から徒歩15分。旧東海道沿いに本陣跡などの碑が点在する。 道々面白いものに出くわす。「お菊塚」と書かれた石碑。あの有名な怪談『番町皿屋敷』のお菊さんの墓らしい。なんでもお菊は平塚宿の出身であった…
旅ごろも 木の根かやの根 いづくにか 身の捨られぬ処あるべき 一遍 JR藤沢駅から北に徒歩15分。境川を渡る藤沢橋あたりに藤沢宿があった。歌川広重『東海道五十三次』の「藤沢」に描かれている橋が藤沢橋であろうか。手前の鳥居に目が行くが,遠景に描かれ…
佐野の馬 戸塚の坂で二度転び 川柳 JR戸塚駅西口から西に歩き,国道1号線に出たところで南に左折。国道沿いに徒歩10分圏内に碑が所々建つのみ。羽黒神社あたりが目印,この辺りにあったのが澤邊本陣。旧国ではここから相模国に入る。相模国といえば鎌倉であ…
本日天氣晴朗ナレドモ浪髙シ 戦艦三笠より打電 浦賀 京急本線は浦賀駅が終着駅であるが,黒船来航地へは堀ノ内で久里浜線へ乗り換え,久里浜駅で下車する方がよい。このことを知らなかった,土地に不案内な私は一端浦賀まで出てから,引き返すという羽目にな…
「今,何刻でぇ?」『時そば』(落語) 江戸時代,いわゆる現在の横浜は街道沿いの街として存在しなかった。ゆえに東海道第4の宿場は横浜駅(京急・JR)を過ぎて,JR保土ヶ谷駅に飛ぶ。駅前からJR線,国道一号線にかけて保土ヶ谷宿跡の数々の碑が見られる…
「神奈川という名が付いているが,どこにも川はない。」 『江戸参府旅行日記』ケンペル 神奈川県の名は,この付近にあった神奈川湊が元になっており,港町として古くから栄えた。地名語源辞典(山中襄太著 校倉書房)によると,神奈川の名は文字通り川が語源で…
六郷渡れば川崎の 万年屋 鶴屋と亀屋が米饅頭 『お江戸日本橋』(民謡) www.youtube.com 多摩川を渡ると神奈川県(川崎市)に入るが,旧国でいうとまだ武蔵国である。多摩川は江戸防衛の最後の要害であった。そのため17世紀末から明治期に入るまで東海道にも橋…
「わたくしも十六になります。」 八百屋お七 『好色五人女』井原西鶴 江戸日本橋を出立して,東海道第一宿が品川宿。 品川宿から旧東海道を南に下り,大井競馬場の近くに大経寺というお寺がある。かつてここに鈴ヶ森刑場があった。江戸初期,由比正雪の乱(16…
難波江のよしあしくとも旅なれば おもひたつ日を吉日とせん 『東海道中膝栗毛 発端(はじまり)』(十返舎一九) まづそのとしはめでたき春をむかへて きさらぎ(二月)のなかばより いせさんぐう(伊勢参宮)とおもひたち 東海道へと出かけける 江戸八丁堀(現東京都…