You ain't heard nothing yet!

ある社会科講師の旅の回想録

You ain't heard nothing yet!(お楽しみはこれからだ!)

文学

カルチェラタン~セーヌ左岸②~

サンジェルマン通りとサンミシェル通り,2つの大通り(ブルヴァール)が交差するあたり,この周辺はカルチェラタンとよばれる学生街である。「カルチェ」は地区,「ラタン」は「ラテン」を意味する。かつてヨーロッパの学問語であったラテン語が話される地区と…

サンジェルマン~セーヌ左岸①~

セーヌ左岸に宿泊したのは,ロンドンから鉄道で海峡を越えてパリに立ち寄ったときであった。到着駅パリ北駅からRER:B線でシテ島向いのサンミシェル・ノートルダム駅で降りる。翌日はシャルル=ドゴールから空路帰国する予定であったため,空港へ直通するB…

『レ・ミゼラブル』~シテ島③~

ヴィクトル=ユーゴーといえば『レ・ミゼラブル』。『レ・ミゼラブル』といわれても,フランス語が分からないとタイトルから伝わってくるものはない。私が小学生だったころ,図書室には『ああ,無情』という題で小学生用に編集されたものがあった。「無情」…

パレ・ロワイヤル=ミュゼ・デュ・ルーヴル駅~メトロ1号線⑧~

パレ・ロワイヤル=ミュゼ・デュ・ルーヴル駅 さてヴァンドーム広場より北に伸びる平和通りは,高級ジュエリーの名店が軒を並べる。目の保養をしたい人にはおすすめだが,私にとっては豚に真珠。これ以上は北に進まず,再びカスティリオーネ通りを南下してリ…

テュイルリ庭園北界隈~メトロ1号線⑦~

コンコルド広場からテュイルリ庭園に入るとまず,左手(北側)にジュ・ド・ポーム,右手のセーヌ川沿い(南側)にオランジュリー美術館がある。モネの「睡蓮」を見たければオランジュリーに,現代写真に興味があればジュ・ド・ポームへと足を運ぶ。 「ジュ・ド・…

ジョルジュサンク駅~メトロ1号線②~

1873年(明治6年)のことである。日本から岩倉具視を代表とする遣欧使節団がパリを訪れる。その子細は久米邦武による『米欧回覧実記』に記されているが,久米がみた凱旋門やパリの姿と我々がみるパリの姿は基本的にはそれほど違いはなさそうである。 「100年ほ…

シャルル・ド・ゴール=エトワール駅~メトロ1号線①~

「メトロ」が「地下鉄」を意味する語であるのは,フランス由来である。もともとは都市そのものを表すギリシャ語の「メトロポリス」からきているが,メトロという一語をもって大都市の動脈を象徴するようになったのはパリ一号線が最初である。1900年のパリ万…

ミラボー橋

ジャヴェル駅の目の前,セーヌ川に緑色の鉄骨橋が架かっている。ミラボー橋である。フランス革命最初期の主人公の1人ミラボーの名にちなんでいる。ミラボーは自身が特権貴族階級にもかかわらず,第三身分(平民)代表として議会に席を置き,1789年の大革命では…

絵描きだけではありません~モンマルトル④~

サクレクールでしばし休憩をとったあと,今度は丘を北に下っていく。出発はサクレクール西側のテルトル広場からはじめよう。しかしこの広場に長居は無用だ。お土産用の絵と似顔絵描き,モンマルトルらしい一画ではあるが,それとともに観光客でごったがえし…